或る日、突然、ホットケーキが食べたくなった。小麦粉他を用意して、作り始めた。
適当に下ごしらえして、焼き上がったホットケーキは、だまだまだらけでとてもまずかった。
「えぇ〜い!こうしてやるぅ〜! 」小麦粉をとことんふるいにかけて、きめ細かなパウダーを作った。
「きめ細かい小麦粉…表面積がとっても大きい…反応しやすいよな…」近くにあったストローを、きめ細かくなった小麦粉に、さくっと、差して、1cc程取り出し、 火のついたガスコンロの水平下に頭をかくし、おもむろに、そのストローを炎の上に向かって、ぷっと吹いた。
『ばふぅぅ!』みごとに、粉塵爆発を起こした。
「うーん。おっかない。でも、所詮小麦粉と空気だよなー。」なんか、当初の目的を忘れている。悪魔の囁きはつづく。
「純炭素と酸素だと、なにが起こるんだろうな〜。」
「いっちゃえ〜!」世の中には、思い付いてもやってはいけない事があるんだと再確認した。
『どかぁぁぁん!』
「ぐあぁぁぁっ!」