XOR の意味。XOR とは何の為にあるのか

- XORは、別名、半加算器ともいいます。
一桁の値同士を足し算してみると、
下の桁は入力のXOR
桁上がりは入力のAND
となるのがわかります。
これは数値演算の基本となります。
- XORは、一桁の2の剰余系の加算器でもあります。
ある値同士を足して2で割った余りと考えることもできます。
これは謝り訂正など符号理論の応用の基本となります。
- XOR回路は、ある信号の極性を別の信号で反転する回路と
考えることができます。
これは変調器などの基本となります。
- XOR は時間領域で見て、かけ算器とも呼ばれます。
これは、周波数領域でみると周波数
ミキサーとして働きます。
ダブルバランスドミキサーの動作は大雑把に言えば、XOR と
同じです(実例 NEC uPA101G)。
XOR は無線回路技術者にとって重要な、周波数ミキサーの一例とも言えます。
- XOR は位相比較器とも呼ばれます。
出力の積分は、2つの入力信号の位相差に比例します。
XOR は無線回路技術者にとって重要な、PLLを構成する位相比較器の基本となります
(実例 Motorola 74HC4046A)。
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