XOR の意味。XOR とは何の為にあるのか
   
  1. XORは、別名、半加算器ともいいます。
    一桁の値同士を足し算してみると、
    下の桁は入力のXOR
    桁上がりは入力のAND
    となるのがわかります。
    これは数値演算の基本となります。

  2. XORは、一桁の2の剰余系の加算器でもあります。
    ある値同士を足して2で割った余りと考えることもできます。
    これは謝り訂正など符号理論の応用の基本となります。

  3. XOR回路は、ある信号の極性を別の信号で反転する回路と 考えることができます。
    これは変調器などの基本となります。

  4. XOR は時間領域で見て、かけ算器とも呼ばれます。
    これは、周波数領域でみると周波数 ミキサーとして働きます。
    ダブルバランスドミキサーの動作は大雑把に言えば、XOR と 同じです(実例 NEC uPA101G)。
    XOR は無線回路技術者にとって重要な、周波数ミキサーの一例とも言えます。

  5. XOR は位相比較器とも呼ばれます。
    出力の積分は、2つの入力信号の位相差に比例します。
    XOR は無線回路技術者にとって重要な、PLLを構成する位相比較器の基本となります (実例 Motorola 74HC4046A)。

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