紅梅白梅と月
澤の背の花にまがいて見ゆる月
惑ふ梅香のしるべなるらん
(つきのたかゆき)
現代語約
奥深い渓谷の若い春に咲き乱れている白梅にまぎれて昼の月は立ち登ってただよう梅の香りの道標になるのだろうか。
月は道に迷ってることを梅の香りに惑っているんだと強がっているバイク乗り(Bikerと梅香の掛詞)の道標になるだろうか。
いや、梅の香りも渓谷の風に流されてどこへ流れてゆくのかわからないのだから道標にはならないだろう。
要約
どうにかなるさ
つきのたかゆき:
梅の歌の多い紀貫之にちなんで運の尽きと高い位置にある月のかけ言葉と、
高く行くという意味のある名前の隆之を合わせて作った仮名、
仮名もまた(万葉の)「仮名」を暗示している。
澤の背:
著者の妻の旧姓から家に置いてきた妻に後ろめたい気持ちを月ヶ瀬梅渓を描写しつつ表している。
紅梅白梅と月:
松尾芭蕉の俳句への返歌としての詞書。
春もやや けしきととのふ 月と梅
(はせう)
うん、確かに景色は整っている。でも、気持ちはヤバい。