ある時、初めて「カップ焼きそば」というものを食べる羽目になった。
「こんなもん、良家の子女の口にするようなものじゃないよな〜 」3つの嘘の言葉だ。良家でもなければ子女でもないし、食べ物だ。
「しまった!ソースってあとからかけるものだったのか!」どこかから声が聞こえる(っったく…、どこぞのお嬢じゃあるまいし…)
「これなら大丈夫!食べたことも作ったこともある!お湯を注ぐだけでいい。」とぽとぽとぽっと、ポットからお湯を入れ始めたら、ぷしゅうと空気の音がして空になった。
「しまった!お湯が足んねー!」さっきの、できそこないカップ焼きそばのせいで、お湯がほとんど残っていなかったのだ。
「96分で食べれるようになるはずだ!」電子レンジで加熱するなり考えれば良さそうなものだが、変な方に考えがいってしまっている。
「ぐえぇっ、まずい!」まっ、いいや。良家の子女が口にするようなものじゃないしね!
「そっかー、待ってる間にも温度は下がるし、でんぷんがアルファ化しないからだめなんだ〜!」