african violet
セントポーリア


セントポーリア栽培のコツ
アルカリ性の土壌と、土中の空気、高めの湿度、22℃前後の気温、穏やかな光、緩効性肥料がコツです。 気温が10℃以下になると弱ってしまいます、30℃を超えると一発でだめになってしまうことがあるので注意が必要です。

必需品
用土
川上敏子さん風ですが、次の材料を混ぜて作ります。

ピートモス - 35%
バーミキュライト - 50%
ビーナスライト小粒(2mm径くらい) - 10%
ミリオン - 10%
マグァンプK中粒 - 用土1リットルに10g程

トレーラー種の場合はミリオンのかわりに用土の半分くらいをミリオンAにした方が、良く育ち花付きもよくなります。

植え方

pot
セントポーリアは高山の石灰岩の割れ目の隙間に溜まった土のようなところに咲く花です。 ですから、上手く育てるには似たような環境を作ってやれば良いわけです。私はこのイラストのようにしています。 鉢底には、排水と通気のためにビーナスライト(6mmくらいの)を一並べ、鉢底の穴には給排水のためのリボンを通しています。 根が直接触れるところには、ミリオンAをたっぷりと置いて、元肥として10〜20粒程のタケダの花工場を混ぜてあります。 茎の周りにミリオンAを少々置いたあと、ミリオンを混ぜたセントポーリア用土をうっすらとかけてます。 月に1度程、ミリオンにマグァンプK小粒を5%程混ぜたものを小匙1杯、土の表面にまき、水で流し込むようにして、ミネラルと養分を補給してあげてます。 また、湿度が豊富な状態を保つため、受け皿にミリオンAを一並べして水を薄く張っています。 ミリオンAの静菌作用は優れていて、水や根の腐るのを効果的に防止してくれています。 私はミリオンAの大ファンで、これ無しでは、セントポーリアを育てていられません。

明かり
アトリエのような北東の窓越しの間接光が良いようです。 直射日光は温度が上がりすぎることがあり、一発で葉が融けて死んでしまうことがあるので避けたほうが良いです。 人工光は色々と試しましたが、ナショナルのパルックのような高演色性蛍光管の光が栽培には最適でした。 2番手は昼光色の蛍光管でした。 意外に、花が美しく見える植物育成用蛍光管は、育ち具合も花の付きも最も成績が悪かったです。 大体20Wの蛍光管の直下15〜20cmくらいが適しているようです。 白熱電灯は無意味で、一部で試している人のいるLED光源も、極めて高価な割にスペクトルも狭く光度も相対的に低く無駄なので止めましょう。

水やり
大体5〜7日に一度くらいですが、鉢がちょっと軽くなってきたかなと思う頃の早朝に、 浄水器の水2リットルにミリオンを大さじ1杯程入れた水の上澄みを、 土の中を洗い流すようにザァザァとやります。水温は、20℃前後が適しています。 空気が乾燥していて土中の水はそれほど減っていなくて、表面だけ乾燥している時には、 霧吹きに浄水器の水とミリオンAを数粒入れて土の表面と葉っぱ全体に十分吹いてやります。 葉に水滴がついている状態で強い光があたると日焼けで斑点ができたりその部分がとけたりします。 また、中心芽に水滴が残ると痛みやすいので気をつけます。 そういう時は、水滴を吹き飛ばすかティシューペーパーなどで吸いとっておきます。

肥料
まず肥料の4要素の窒素、リン酸、カリ、マグネシウムについて大雑把に言うと、 次のような働きがあります。

N窒素 葉や茎を育てる
Pリン酸 花を咲かせる
Kカリ 根を強くする
Mgマグネシウム 葉緑素の元

セントポーリア用の肥料としては、N-P-K-Mg の比率が マグァンプK(6-40-6-15)や花工場粒状元肥(11-24-10)のようにリン酸の割合が多いものを用います。 カリ分の多いハイポネックス微紛(6.5-6-19)のようなものは使い方が難しく下手に使うと 小さい葉っぱがごわごわとたくさんついて上手くありません。 窒素分の多いものを使うと、葉っぱは元気になりますが花をつけてくれなくなります。
人間の血液(ヘモグロビン)に鉄がかかせないように、葉緑素(クロロフィル)にはマグネシウムが欠かせません。
セントポーリアの肥料の与え方のコツは、必ずミリオンかミリオンAと一緒に与えることです。
用土に混ぜる元肥はミリオンと花工場粒状元肥。追肥はミリオンとマグァンプK小粒といった具合です。

巷には色々とセントポーリア用の液肥が売られていますが、私は色々と問題を起こしやすいので液肥は一切使っていません。

トラブル対策
株に元気が無い
葉っぱがとける - とけている葉を茎のところで切断し、傷口にミリオンAの粉をまぶします。
中心芽が痛んでいる

葉差し

葉差し セントポーリアは葉差しで簡単に増やせます。雑菌の繁殖を予防するのがポイントです。
葉脈のしっかりした若葉を浄水器の水でよく洗い、茎を 5〜15mm 程残して切り、 切り口にはすぐに、ミリオンAの粉かハイフレッシュをかけます。 良く洗って日光消毒した小さなプラスチックカップにミリオンAを 10〜20mm くらい敷き詰め、 その葉を差して、浄水器の水をひたひたに満たします。 乾燥し過ぎないように、また、虫や雑菌が入りにくいようにキッチン用ラッピングフィルムをふわっとかけます。
発根に肥料は要りません。そのまま穏やかな明かりの場所に置いておくと1ヶ月程で発根、数ヶ月で芽が出てきます。 芽が出てきたら、花工場粒状元肥を2粒ほどカップの端に置いておきます。 葉が4〜5枚になったら、根を傷つけないように株分けし、1号鉢に根についているミリオンAごと植え替えます。 その時ミリオンAを足して用土をうっすらとかけ、ミリオンにマグァンプK小粒を5%程混ぜたものを小匙1/3ほどかけてから水をやります。


お家にある(あった)セントポーリア - 登録年, 名称, 花の形, 花の色, 葉の形, 葉の色, 備考

関連リンク
African Violet Society of America
日本国際セントポーリア協会
京王百貨店 新宿店
京王グリーンサービス
ソフト・シリカ株式会社
タケダ園芸
ハイポネックス ジャパン

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